2020年、Underworldは来日するか?を考える

Underworld

2020年にUnderworldが来日する可能性を考えてみます。

と言いたいところですが、今年は事情が違います。違いすぎます。

理由はもちろん新型コロナウイルスです。

これの影響により、あらゆる海外アーティストの来日公演が延期または中止になっています。

また海外においても、大型フェスであるグラストンベリーが中止、コーチェラが延期など影響は甚大です。

Underworld自身も、今年前半に予定していたツアー全てが延期になってしまいました。

というわけで今年Underworldが来日する可能性は、ほぼ無いでしょう…というのが私の本音ですが、下を向いてばかりもいられません。そして当記事が終わってしまいます。

当記事は前向きに考えて、「新型コロナが早期に終息し、夏以降Underworldが来日できる状況になる」という前提で考えていこうと思います。

来日する可能性は高い…と思っていた

見出しの通り、以前は2020年に来日する可能性は極めて高いと思っていました。

なぜなら2019年秋に新作「Drift」をリリースしているからです。

以下のように、Underworldは新作をリリースする度に来日し、野外フェス出演+単独公演を開催しているのです。

1994年冬:「Dubnobasswithmyheadman」リリース
 →1994年夏に初来日して単独公演

1996年春:「Second Toughest In The Infants」リリース
 →1996年夏にRAINBOW 2000出演

1999年冬:「Beaucoup Fish」リリース
 →1999年春に単独公演、夏にフジロック出演

2000年夏:「Everything, Everything」リリース
 →2000年冬にエレクトラグライド出演

2002年夏:「A Hundred Days Off」リリース
 →2002年秋に単独公演、2003年夏にフジロック出演

2003年秋:「1992-2002」リリース
 →2003年冬にエレクトラグライド出演

2005年秋:「Lovely Broken Thing」リリース
 →2005年冬にエレクトラグライド出演

2010年夏:「Barking」リリース
 →2010年秋に単独公演、2011年夏にソニックマニア出演

2016年春:「Barbara Barbara, we face a shining future」リリース
 →リリース直前にミュージックステーション出演
 →2016年夏にサマーソニック出演、秋に単独公演

「いや、どんなアーティストだって新作リリースしたら世界中ツアーするだろ…」と言われたら返す言葉がないのですが。

例外として、2011年冬にベストアルバム第2弾をリリースしていますが、それに伴う来日はありません。

まあ第2弾だから別に来日しなくても良いだろ、ってことで無視します(笑)

4つの可能性で考えてみる

以上を踏まえて、来日する可能性を4つに絞って考えてみました。

可能性その1:フジロック

初開催から20年以上経ち、名実ともに日本一の野外フェスと言えるフジロックですが、Underworldは1999年に初出演以来、通算3回の出演(ヘッドライナーは2回)、カール・ハイドのソロ出演もあったりと実績は申し分ありません。

…が、今年は既にストロークス、テーム・インパラ、電気グルーヴとヘッドライナー3枠が確定してしまっております。

個人的にはホワイトステージで観てみたい、という気もしていますが、ヘッドライナー経験のあるアーティストがホワイトステージに格下げ(?)というのは記憶にありませんので、これも可能性は低いでしょう。

有り得るとすればクロージングとしての出演ですね。

過去にはベースメント・ジャックスや電気グルーヴ等の、ダンス系アクトがクロージングをつとめた実績があるので、一番可能性があるとすればコレでしょう。

それに加えてフジロックではまだ日曜日の出演が無いので、大トリとしてのUnderworldを観てみたい気もします。

可能性その2:サマーソニック

2011年にソニックマニア、2016年にヘッドライナー出演と、こちらも実績ありです。

ところが今年は東京オリンピック開催に伴い(延期になったけど…)、スーパーソニック2020として規模を縮小しての開催が決定しており、ヘッドライナーも確定済みです。

こちらについては可能性は限りなくゼロに近いと言っていいと思います。

可能性その3:ULTRA JAPAN

EDM系のフェスなのでUnderworldとは親和性が低そうに思えますが、2017年にライブステージでの出演実績があります。

あれから3年経ったので、今年は有り得るかも…?と思ったのですが、2018年以降はライブステージが廃止された模様。今年のステージ構成はまだ発表されていないのですが、可能性は低そうです。

それに加えて3月に開催予定だったアメリカでのULTRA MIAMIは新型コロナの影響で中止となってしまいました。日本での開催自体、危ういかも…?

ただ、お隣の韓国で昨年開催されたULTRA KOREA 2019にはヘッドライナー出演してますので、期待して損はないかもしれません。

可能性その4:単独公演

(可能性の低い中で)一番可能性が高いのは単独公演ですかね。あるとすれば秋以降と思われます。

海外アーティストの来日は大体半年〜3ヶ月前にアナウンスされるので、平常であればそろそろ情報が出てきてもおかしくありませんが、昨今の状況を考えると現時点では無理がありますね…。

結論

前向きに色々と可能性を考えてみましたが、やはり今年の来日は厳しいのかな、と思わざるを得ません。

日本では今のところフジロックとサマソニの2大フェスは開催予定のまま変わりありませんが、本当に開催できるのやら…です。

リックとカールも年齢は60代に突入してますし、世界中のコロナ禍が収束してから思う存分ツアーしてほしい、というのがファンとしての本望です。